いざ投資を始めたいと考えても、何から始めればよいのかわからず、困っている方は多いことでしょう。
そこで本記事では、投資初心者が最初に取るべきステップや、投資の基本的な知識や種類について解説します。また、初心者におすすめの投資方法も紹介しています。
ぜひ、この記事を参考にして、自信を持って投資をスタートさせてください。
事前に投資の始め方について理解しておくことは大切です。これにより、いざ投資を始めようとしたときに、スムーズに進めることができます。
以下は、初心者が投資を始める際の4つのステップです。
それぞれのステップについて、詳しく解説します。
投資初心者は、まずは投資について理解することが重要です。投資のメリットやデメリット、種類、考え方など、基本的な知識を理解していないと、自分に合った投資商品選びや適切なリスク管理が難しくなります。
投資の主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
■投資のメリット
■投資のデメリット
「よくわからないけど、友人から勧められたから始めてみよう」という行為は、危険です。大切な資産を投資するため、基本的な知識を理解した上で、判断することが大切です。
投資のメリットやデメリットなどの基礎知識を理解した後は、投資の目的や目標額を具体的に決めることが重要です。
このように、目的や目標額を設定することで、達成までの具体的な計画や投資手法を考えやすくなります。
ただし、目的や目標額を設定する際には現実的で具体的な内容にすることが大切です。実現が難しい目的や目標額を設定すると、達成を目指すために過度なリスクを取らざるを得なくなる可能性があります。
目的や目標額が決まった後は、それに適した投資の種類や方法を検討しましょう。
投資の目的や目標額を決めた後は、実際に投資を始めましょう。投資を始める際の、一般的な流れは以下のとおりです。
まず、事前に決めた目的や目標額に基づいて、株式投資や債券投資、FX投資などの投資方法を選択します。投資方法を決めたら投資先を選定し、同時に証券口座を開設して、投資資金を口座に入金してください。
口座への入金が完了したら、投資を開始します。この一連の流れには、それほど時間がかからないため、「投資を始めたい」と思ったら、比較的スピーディーに投資を開始することができます。
不動産投資の場合は購入するための口座ではなく、家賃の受け取りやローン返済の入金のための口座が必要になります。
投資の勉強をして、さらに知識を深めましょう。
おすすめの勉強法は、投資に関する本を2〜3冊読むことです。1冊あたりのコストは1,000〜2,000円程度ですが、これは基礎知識や応用知識、実践ノウハウを効率的に学ぶための費用対効果の高い学習方法と言えます。
資産形成を目指すためには、幅広い知識が必要です。積極的に勉強を行い、幅広い知識を身につけましょう。
以下に、投資の勉強におすすめの本をピックアップしていますので、参考にしてください。
また、不動産投資に関する知識や考え方、成功のポイントについてサクッと学びたい方は、以下の記事をご覧ください。
【専門家インタビュー】FPも続けている不動産投資。成功のポイントは「ゆったりとした長期運用」
初心者が知っておくべき投資の基本的な考え方は、以下の3つです。
これらの投資手法を実践することで、投資のリスクを軽減することが可能です。
それぞれの内容について見ていきましょう。
分散投資は、投資商品や投資タイミングなどを分散させる投資手法のことです。例えば、投資先を1つに限定すると、価値が下落した場合に資産の大半を失う可能性があります。
しかし、株式投資や不動産投資など、異なる種類の投資商品を組み合わせることで、1つの商品の価値が下がったとしても他の商品でその損失を相殺することができます。
また、「毎月1日に投資する」といった方法によって、投資タイミングを分散させることも可能です。これは、ドルコスト平均法と呼ばれ、価格変動リスクを平準化することができます。
このように、分散投資は投資の損失リスクを軽減することができるため、多くの投資家が分散投資を選択しています。
長期投資は、数年から数十年にわたって投資を行う手法です。
この投資手法では、時間を味方につけることができるため、複利効果を活かすことができます。複利効果とは、投資元本による利益が元本に加算され、再び利益が生じることで、利益が利益を生み出し、投資元本が徐々に増えていく仕組みです。
一方、銀行預金などの単利では、利益は元本に含まれず、元本の金額がそのまま維持される仕組みです。
例えば、元本が100万円で利回りが3%の場合、以下は運用期間別のシミュレーション結果です。
運用期間 | 複利 | 単利 |
---|---|---|
10年間 | 134万3,916円 | 130万円 |
20年間 | 180万6,111円 | 160万円 |
30年間 | 242万7,262円 | 190万円 |
40年間 | 326万2,038円 | 220万円 |
このように、長期投資による複利効果は、時間が経つほど、より顕著になります。
少額投資は、数万円など少ない資金で行う投資手法です。
投資資金が少ないため、投資が上手くいかなかった場合でも損失を抑えることができます。
特に投資初心者にとっては、おすすめの手法です。手元に多くのお金があったとしても、最初は少額の資金で投資を始め、経験を積んだ後で投資額を増やしていくことがよいでしょう。
なお、投資には生活資金ではなく、余剰資金を使用するように心がけてください。生活資金を使ってしまうと、損失が生じた場合に、様々な支払いに支障をきたす可能性があります。
投資には、ローリスク・ローリターンからハイリスク・ハイリターンのものまで、様々なものがあり、自身に合った商品を選択するためには、それぞれの特徴を理解することが重要です。
ここでは、初心者が知っておくべき投資の種類について見ていきましょう。
預貯金 | 債券(円建) | |
---|---|---|
概要 | 銀行や信用金庫にお金を預け入れること | 国や会社が資金調達を目的として発行する。債券を保有することで、金利収入を受け取れる。 |
メリット | ・元本保証がある(破綻時は1,000万円まで) | ・金利収入を受け取れて、満期時には元本が戻ってくる |
デメリット | ・金利が低く預けていてもお金はほとんど増えない | ・発行体が破綻した場合は価値がなくなる ・中途解約をすると元本割れする |
預貯金は元本保証がありますが、預けていてもお金は増えません。また、債券については比較的安定した運用が可能ですが、発行体が破綻した場合には価値が失われる可能性があります。さらに、金利も低いため、大きなリターンを期待することはできません。
ミドルリスク・ミドルリターンの金融商品には、外貨預金や債券、不動産投資などがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットは、以下のとおりです。
外貨預金 | 債券(外貨建) | 不動産投資 | |
---|---|---|---|
概要 | 米ドルなど外国の通貨で預金すること | 米ドルなど外国の通貨で保有する債券のこと | マンションやアパートなどに投資をして運用し、収益(家賃収入など)を得ること |
メリット | ・日本円での預貯金より金利が高い | ・日本の債券より金利が高い | ・入居者がいれば継続的に収入が入る ・レバレッジをかけた投資ができる |
デメリット | ・為替変動リスクがある | ・為替変動リスクがある | ・空室率が高いと赤字経営の可能性がある |
ミドルリスク・ミドルリターンの金融商品は、初心者におすすめの投資方法です。外貨預金や債権(外貨建)は為替変動リスクがありますが、日本のものよりも金利が高いのが特徴です。特に債権は仕組みがわかりやすいため、初心者の投資に向いています。
不動産投資が初心者に向いているのは、投資物件を購入した後は、賃貸管理を不動産管理会社に任せられるため、運用の手間がかからないからです。
毎年多くのお客様がトーシンパートナーズでマンション経営をスタートしています
ハイリスク・ハイリターンの金融商品には、投資信託(株式型)や株式投資などがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットは、以下のとおりです。
投資信託(株式型) | 株式投資 | |
---|---|---|
概要 | 投資家から資金を集めて、プロ(ファンドマネージャー)が運用する | 企業が発行する株式を市場で売買する |
メリット | ・少額でも投資ができる ・運用の手間がかからない | ・配当金や株主優待を受け取れる ・市場がオープンの時間帯はいつでも売買できる |
デメリット | ・プロが運用しても損失リスクはある | ・発行元が破綻すると投資資金を回収できない場合がある ・短時間で大きな損失が出る場合がある |
投資信託(株式型)はプロに運用を任せられて、株式投資は配当金や株主優待を受け取ることができます。どちらの方法も大きな利益を得る可能性がある一方で、損失を出すリスクも存在します。
初心者がハイリスク・ハイリターンの金融商品に投資するのは、余剰資金がある場合に限るのがおすすめです。
初心者におすすめの投資方法は、以下のとおりです。
投資方法の種類 | リスク | 概要 |
---|---|---|
不動産投資 | ミドルリスク・ミドルリターン | ローンを利用して投資物件を購入し、家賃収入を得る。 |
つみたて投資枠 (NISA) | ミドルリスク・ミドルリターン | NISAのつみたて投資枠を利用し、投資信託を購入する。運用益は非課税。 |
iDeCo | ローリスク・ローリターン~ミドルリスク・ミドルリターン | 掛金を自分で運用して、60歳以降に受け取ることができる年金制度。掛金は全額所得控除、運用益は非課税。 |
積立投資信託 | ミドルリスク・ミドルリターン | 毎月、一定額の投資信託を購入して積み立てていく。 |
ポイント投資 | ミドルリスク・ミドルリターン | 各種ポイントを利用し、投資信託や株式を購入する。 |
ミニ株 | ミドルリスク・ミドルリターン | 通常の単元株より少ない10株単位での株式取引。 |
NISAのつみたて投資枠とiDeCoについては、税負担を軽減しながら効率よく資産運用ができます。
それぞれの内容について見ていきましょう。
不動産投資は、マンションやアパートなどを取得して運用し、家賃収入を得る投資商品です。主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
●メリット
●デメリット
不動産投資は、家賃収入で毎月のローン返済をカバーできるため、月々の実質負担を1万円以下に抑えて始めることも可能です。不動産投資は現物投資であり、インフレに強い傾向があります。
また、ローンを利用して団体信用生命保険に加入している場合は、万一の事態に備えて保険金を使ってローンを返済することができます。
不動産投資は、長期的な資産運用を希望する方や運用に時間を割くことが難しい方におすすめです。管理など運用自体はプロに任せることができるため、知識や経験のない投資初心者の方でも失敗しにくく、初心者こそおすすめできます。
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NISAは、個人投資家向けの非課税制度の一つです。
通常、株式投資などで利益が出ると20.315%の税金がかかりますが、NISAではその利益が非課税となるため、効率的に資産を運用することができます。
2024年からの新しい制度では、NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠があります。年間投資枠はつみたて投資枠は120万円、成長投資枠は240万円。総枠となる非課税限度額は1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までとされています。非課税保有期間に制限はありません。
対象となる金融商品は、つみたて投資枠は一定の要件を満たす投資信託、成長投資枠は上場株式や投資信託などです。
投資初心者にとっては、長期・分散、少額投資ができるつみたて投資枠の利用がおすすめです。
●メリット
●デメリット
【つみたて投資枠がおすすめな人】
NISAのつみたて投資枠は短期間で大きな利益を出すのは難しいですが、長期にわたって積み立てることでまとまった資金を手にすることができます。そのため、教育資金や老後資金など、数年後以降に使う資金を貯めたい人に向いています。また、同じ金額を定期的に購入していくことで、安定した運用を行えることが期待できます。さらに、一度、NISA口座で設定をすれば、毎月自動的に購入されるため、運用の手間がかかりません。
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、拠出した掛金を自身が選んだ商品で運用し、60歳以降に受け取ることができる年金制度です。運用益は非課税であり、拠出した掛金は全額所得控除の対象となります。
また、投資資金を受け取る際には公的年金等控除や退職所得控除の対象となります。つまり、iDeCoを活用することで、税負担を軽減しながら老後資金を効率的に築くことができます。
●メリット
●デメリット
【iDeCoがおすすめな人】
iDeCoは原則として60歳まで資金を引き出すことができないため、安定した収入があり、老後資金がある人におすすめです。また、掛金が全額所得控除されるため、節税目的の利用にも向いています。
投資信託は、投資家から集めた資金をプロ(ファンドマネージャー)が運用する投資商品です。その特徴は、少額から投資が可能であり、運用に手間がかからない点です。積み立て投資信託は、毎月、一定の金額を積み立て投資する金融商品です。
積み立て投資信託を扱うおすすめの証券会社には、SBI証券や楽天証券、マネックス証券などがあります。これらの証券会社は、NISAやiDeCoにも対応しているため、初心者におすすめです。
●メリット
●デメリット
【積み立て投資信託がおすすめな人】
積み立て投資信託は、月々少額を積み立てられるため、まとまった投資資金を用意できない人におすすめです。また、1つの商品で分散投資の効果があり、プロが運用を担うことから、長期的な安定した運用により資産形成を図りたい人や、運用の手間を掛けたくない人にも向いています。
ただし、積み立て投資信託を始める際には、NISAのつみたて投資枠やiDeCoの利用も考えてみましょう。
ポイント投資は、クレジットカードなどで獲得したポイントを活用して、投資信託や株式などの金融商品を購入して運用する投資方法です。実際のお金を使用せずにポイントを利用するため、手軽に始めることができます。
●メリット
●デメリット
【ポイント投資がおすすめな人】
ポイント投資は現金を使用せずに貯まったポイントで投資を行うため、リスクを抑えて投資の経験を積みたい人に向いています。
ミニ株は、単元未満株とも呼ばれ、有名企業の株式を1株から購入できるのが特徴です。通常、株式投資では100株単位での売買が一般的ですが、ミニ株では100分の1の単位で取引が可能なため、必要な資金も少なくて済みます。
ミニ株は、マネックス証券、SBI証券、LINE証券などの証券会社で取り扱われています。
●メリット
●デメリット
【ミニ株がおすすめな人】
ミニ株は取引価格が小さいため、一般的な株式投資よりもリスクを抑えられることから、投資初心者が株式投資を学習したい場合に向いています。
初心者がはじめての投資で失敗しないためのポイントとして、以下が挙げられます。
初心者が初めての投資で失敗しないためには、まずは余剰資金を使って少額から始めることが重要です。また、投資によって多額の損失を出すリスクを軽減するには、分散投資を行うのが基本です。初心者は短期的に利益を出すことは難しいため、長期的な視点で投資に取り組みましょう。
初心者は投資で損失を被ったときのダメージが大きいため、まずは少額からスタートするのがポイントです。生活資金や緊急予備資金、教育資金、マイホーム資金といった使い道の決まったお金には手をつけず、余剰資金を使うことも大切です。
投資に関する知識を身につけるとともに、投資経験を積んでから、徐々に大きな金額の投資にチャレンジしていくのが望ましいです。
1つの金融商品に投資をするのではなく、複数の金融商品に分散して投資することで、大きな損失を被るリスクを軽減できます。
分散投資の方法には、銘柄や商品を分散する方法、株式や債権、不動産など資産の種類を分散する方法、投資する地域を分散する方法、そして、購入する時期を変えて時間を分散する方法などがあります。
初心者に向いているのは短期間で利益を得る手法ではなく、長期的な視点での投資です。短期間で投資による利益を出すためには、値動きを追い続けたり、テクニカル分析を活用したりする必要があり、初心者にはハードルが高いからです。
初心者は長期的な投資によって、安定した収益を得ることを目指しましょう。
金融商品の選び方やおすすめの金融機関・証券会社など、投資を始める前に、疑問や不安を解消しておくことは大切です。
ここでは、初心者が迷いやすい投資に関するQ&Aについて紹介します。
金融商品を選ぶ際には、投資の目的や予算などに合った商品を選ぶことが重要です。投資先の選定や運用にかかる手間を省きたい場合には、ロボアドバイザーがおすすめです。
ロボアドバイザーは、簡単な質問に答えるだけで、自分に合った投資先を選定し、運用を任せることができます。投資判断に自信がない方や忙しい方にとって便利なサービスです。
投資初心者におすすめなのは、手数料が安く手軽に売買できるネット証券です。ネット証券の中には取扱商品が豊富でサポートも充実しており、ポイントも貯まることから、初心者に人気の証券会社もあります。
株式投資や投資信託などを始める場合は、これらのネット証券を利用することをおすすめします。
投資に必要な資金は、投資商品や手法によって異なります。たとえば、ミニ株では数百円から株式を購入することが可能です。不動産投資の場合も、一般的にはローンを利用することが多く、自己資金をほとんど出さずに始めることもできます。
少額の資金で大きなリターンを狙いたい場合には、不動産投資やFXなどがおすすめです。これらの投資では、自己資金の何倍もの資金で取引を行うことができます。目的や予算に合った投資商品を選び、余剰資金を活用して取引を始めましょう。
投資と貯蓄で優先するべきなのは、貯蓄です。生活資金や緊急予備資金などを貯めることが最優先となります。しかし、インフレによって貯蓄だけでは資産が実質的には目減りすることが考えられるため、十分な貯蓄ができた段階で投資にも取り組むのが理想的です。
毎年多くのお客様がトーシンパートナーズでマンション経営をスタートしています
将来に漠然とした不安を抱えてはいるものの、なにをしたらよいかわからない……。
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マンション経営と聞くと空室の発生や、家賃の下落・滞納・資産価値の下落などの不安要素が思い浮かぶかもしれません。ですがパートナーとなる会社次第で、ご不安は限りなくゼロに近づけることができます。
家族のために、自分のために、未来の安心のために、ローリスク&ロングリターンな資産運用を始めてみませんか?
この記事では、投資初心者が最初に取るべきステップや、投資の基本的な知識や種類、初心者におすすめの投資方法などについて解説しました。
投資初心者は、まず投資について理解を深め、投資の目的や種類を決めてから、実際に投資を始めましょう。また、本などで継続的に勉強することも重要です。
初心者には、分散・長期・少額投資がおすすめであり、できるだけリスクを抑えて始めることが大切です。
ぜひ、この記事で紹介した内容を参考にして、自信を持って投資を始めてみましょう。