- 不動産投資の基礎知識
不動産投資でフルローンを組むことはできる?条件やメリットを解説

不動産投資に興味がある方の中には、フルローンで物件を購入できるかどうか気になる方もいることでしょう。フルローンを活用できれば、自己資金が少なくても不動産投資を始めることが可能です。
しかし、フルローンにはメリットとデメリットがあり、全ての人に適した選択肢とは限りません。本記事では、不動産投資でフルローンを組む際の条件やメリットとデメリット、またその選択が適している場合について詳しく解説します。
不動産投資でフルローンを組むことはできる?

不動産投資ではフルローンを組むことは可能です。ただし、それを実現するには一定の条件があります。例えば、安定した高い収入がない場合でも、勤務先の信用力や職種によっては金融機関の審査をクリアし、フルローンを組むことができる可能性があります。
また、新築物件だけでなく、中古物件でもフルローンが可能な為、投資の選択肢が広がります。もちろん、フルローンにはリスクも伴うため、後述するメリット・デメリットを理解し、自身の状況に合った判断が重要です。
そもそもフルローンとは?

フルローンとは、不動産投資において頭金を一切支払わず、物件の購入資金を全額金融機関からの融資で賄うことを指します。
通常、不動産投資では物件価格の一部を自己資金として支払い、残りをローンでカバーします。しかし、フルローンでは頭金なしで物件価格全額を借りることが可能です。これにより、自己資金が少ない方でも不動産投資を始められる点が特徴です。
ただし、フルローンを利用するには、金融機関の厳しい審査をクリアする必要があります。この審査では、物件の収益性や投資家自身の信用力、勤務先などが考慮されます。フルローンが組めるのかどうかは物件や投資家の状況次第なので、仕組みを理解し、自分に合った判断をすることが重要です。
不動産投資でフルローンを組むメリット

不動産投資でフルローンを組むことが最善の選択とは限りません。契約後に後悔しないためにも、メリット・デメリットを事前に把握しておくことが大切です。メリットには以下の2つが挙げられます。
- 手元に資金を残せる
- レバレッジ効果を最大化できる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
手元に資金を残せる
不動産投資でフルローンを組む最大のメリットの一つは、手元に資金を残せる点です。通常のローンでは、物件購入時に頭金として自己資金を支払う必要がありますが、フルローンの場合は物件価格全額を借り入れることから、自己資金を温存できます。
これにより、他の投資に資金を回したり、緊急時に備えた資金を確保することが可能になります。特に、同時に複数の不動産に投資したり、次の投資機会に迅速に対応できる点も大きな利点です。また、資金の柔軟性が高まることで、事業拡大や将来的な不動産ポートフォリオの拡充につながります。
フルローンを利用すれば手元資金を最大限に活用した戦略的な投資ができるため、資金に限りがある投資家にとっては大きな魅力と言えます。
レバレッジ効果を最大化できる
フルローンを利用することで、レバレッジ効果を最大限に引き出せる点も大きなメリットです。レバレッジ効果とは、少ない自己資金でも、ローンを活用してより大きな資産を運用できることを意味します。
フルローンでは、自己資金をほとんど使わずに物件を購入できるため、少ない元手でも大規模な資産を手に入れることが可能です。投資物件の価値が上昇すれば、自己資金が少ない分、得られる利益の割合が大きくなります。
また、複数の物件に分散投資することでリスクを分散させながら資産運用を拡大することもできます。少ない資金で多くの物件を保有すれば、収益を最大化しつつリスクも抑えられるため、フルローンは資産拡大を目指す投資家にとって有効な手段となります。
不動産投資でフルローンを組むデメリット

不動産投資でフルローンを組むことには、以下のようなデメリットも伴います。
- 月々の返済負担が大きくなる
- 金利上昇のリスクがある
- 金融機関の審査が厳しい
- 売却が難しい場合がある
それぞれを詳しく解説します。
月々の返済負担が大きくなる
フルローンを利用すると、物件購入の全額を借り入れるため、月々の返済負担が大きくなるのは避けられません。通常、頭金を支払うことによって借入額が減り、毎月の返済額も軽減されますが、フルローンでは頭金なしで全額を借りるため、返済額が高くなります。
物件からの賃料収入がローン返済に充てられる割合が増えるため、キャッシュフローに余裕がなくなる可能性があります。また、空室リスクや賃料の下落など、収益が思うように上がらなくても返済は続けなければならず、経済的な負担が増える可能性も考慮しなくてはなりません。
フルローンを組む際は、これらのリスクを十分に考慮し、慎重な資金計画が必要です。特に、不測の事態にも耐えられる十分な準備が求められます。
金利上昇のリスクがある
フルローンを組む際には、金利の上昇リスクも大きな要因です。ローンの返済額は金利の影響を強く受けます。特に変動金利型のローンを利用する場合は、金利が上昇するとその分返済額も増加します。
日本の経済状況や金融政策などに応じて金利が変動する可能性があるため、将来的に予想以上の金利上昇が起こるリスクを考慮しなければなりません。例えば、数年後に金利が大幅に上がった場合、毎月の返済額が大きく膨らむことで、キャッシュフローが圧迫される可能性があります。
このため、フルローンを組む場合は、金利上昇に対する備えを十分に行い、固定金利を選ぶか、または変動金利の場合でも返済余力を確保できるように資金計画を立てることが重要です。
金融機関の審査が厳しい
フルローンは、物件価格全額を借り入れるため、金融機関にとってリスクが高くなり、その分審査が厳しくなります。通常のローンに比べ、投資家自身の収入状況や信用力、勤務先の安定性などが厳しくチェックされることになります。
また、物件自体の収益性や資産価値なども審査の重要な要素です。特に収益性の低い物件や、築年数が古い物件、立地条件が悪い物件では、フルローンを組むのが難しい場合があります。
投資家の他の借入状況や自己資金の有無なども審査の対象となるため、事前に自身の信用力を確認し、物件選びを慎重に行うことが求められます。フルローンを希望する際は、十分な準備が必要です。
売却が難しい場合がある
フルローンで購入した物件は、売却時に難航する可能性があります。特に、ローン残債が物件の売却価格を上回ると、売却による収益ではローンを完済できない事態に陥ることも少なくありません。
不動産市場の変動によって物件価値が下落したり、物件の収益性が低下したりする場合は、このリスクが高まります。さらに、売却がスムーズに進まなければ、物件の保有期間が延び、その間もローンの返済が続くため、キャッシュフローに悪影響を及ぼすでしょう。
フルローンを利用する場合は、こうした売却リスクを念頭に置き、物件選びや売却タイミングなどを慎重に検討することが大切です。また、将来的な不動産価格の変動にも対応できる長期的な資産運用計画を立てることも欠かせません。
不動産投資でフルローンを組んでも良いケース

不動産投資でフルローンを組んでから後悔しないためには、どのようなケースであればフルローンを組んでも良いのか事前に把握しておくことが大切です。フルローンで組んでも良いケースとして、以下の3つが挙げられます。
- 不動産投資以外でローンを組む予定がない
- 今後大きな買い物をする予定がない
- 保険効果を最大に生かしたい
それぞれについて詳しく説明します。
不動産投資以外でローンを組む予定がない
不動産投資以外でローンを組む予定がなければ、フルローンを選んでも良いケースです。複数のローンを同時に抱えると返済負担が大きくなり、生活や投資のキャッシュフローに影響を与える可能性があります。
しかし、不動産投資以外に住宅ローンや車のローン、教育ローンなどの大きな借り入れがない場合には、フルローンによる返済も無理なく管理できます。さらに、他のローンを抱えていないことで、金融機関の審査でも有利になる可能性があります。
また、他の支出に資金を取られる心配がないため、投資に集中してリソースを配分できることもメリットです。そのため、今後他のローンを組む予定がない場合、不動産投資でフルローンを組むのは適した選択肢となり得るでしょう。
今後大きな買い物をする予定がない
今後、大きな買い物の予定がない場合にも、フルローンを利用するのは効果的な選択肢です。自宅購入や車の購入、大規模なリフォームなどの大きな支出が予定されていれば、その資金を確保しなくてはなりません。しかし、そういった支出がないのであれば、手元資金を温存する必要性が低くなります。
この状況では、フルローンで自己資金を最大限に活用しながら、将来の支出に対する不安を軽減することが可能です。また、フルローンを組むことで、自己資金を緊急事態への備えとして温存し、資金繰りの柔軟性を高めることができます。大きな買い物の予定がない場合、フルローンを利用して、より効率的な資産形成を目指せるでしょう。
保険効果を最大に生かしたい
フルローンを利用することで、団体信用生命保険の保険効果を最大限に活用できるという点もフルローンを組むメリットの一つです。不動産投資のローンには、団体信用生命保険が付帯されているのが一般的で、万が一投資家が死亡したり、重い病気にかかった際には、保険によってローン残債が返済される仕組みがあります。
特にフルローンの場合、物件価格全額が借入対象となることから、この保険効果が最大限に発揮されます。これにより、ローンの残債がゼロになり、物件が家族の資産として残るため、遺族にとっても大きなメリットです。
また、自己資金を他のリスク対応に備えられることを考えると、フルローンを組むことにより保険効果とリスク分散を同時に実現できるでしょう。
不動産投資でフルローンを組むための条件

不動産投資でフルローンを組むには、以下の条件を満たすことが求められます。
【不動産投資でフルローンを組むための条件】
- 安定した収入があること
- 物件の収益性が十分に高いこと
- 信用力(信用情報や勤務先の評価)が高いこと
- 厳しい審査を通過できること
上記の条件が必要とされるのは、フルローンが金融機関にとってリスクの高い融資であるためです。まず、投資家に安定した収入がなければ、毎月の返済能力が不安定で、融資を滞納するリスクが増えます。
さらに、投資物件自体の収益性が高くなかった場合、賃料収入を返済に充てることが難しく、金融機関にとってもリスクが高くなります。また、信用力の高さも重要です。投資家の信用情報や勤務先が安定していれば、返済能力の裏付けが強く、審査の通過がしやすくなるでしょう。
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まとめ
本記事では、不動産投資でフルローンを組む場合のメリット・デメリットや条件について詳しく解説しました。フルローンは、自己資金が少なくても不動産投資を始められるメリットがある一方で、月々の返済負担が大きくなることや、金利上昇のリスク、売却時に残債が売却額を上回るリスクなどのようにいくつかのデメリットも存在します。
また、金融機関の厳しい審査を通過するには、安定した収入や物件の収益性、投資家自身の信用力が不可欠です。フルローンは、資産拡大を目指す投資家にとって有効な手段ですが、リスクを十分に理解し、自身の資金状況に合った判断を行うことが必要です。